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人生は一度きり、したいことはするべし。冒険、挑戦、勉強。

私のお気入りの映画たち②

どうも!レイコです。

 

今回はユダヤやホローコーストにまつわる映画の紹介です。

私自身、若い頃は(今でもじゅうぶん若者ですが)こういった戦争ものなど興味を持ちませんでした。しかし大学に入って関心を持ち始めるとともに、どうして?という気持ちが深まってきました。

 

集団心理や人の愚かさ、弱さ、汚さ、欲望...ホラーは怖くて、好きでない私ですが…ホラー以上に人の狂気が怖く思えます。そんな怖さの裏で暖かいドラマもある。

 

知らなければそれでいいかもしれない。でも、少し知ってしまった今、どうしてこんなことが行われていたのだろう…どういう気持ちでこんなことを…どんな状態だったんだろう…どうして?どうして?とWhy?が沸きたちました。

 

そこには納得してはいけないけど納得できるような心情があったり...

とても考えさせられる映画ばかりです。たくさんのナチスやホローコーストの作品がありますが、今回はこちらの有名5作品を紹介します。

 

 

 

 

戦場のピアニスト

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第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝いた戦争ドラマ。第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、監督賞・主演男優賞など計3部門で受賞を果たした。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、シュピルマンの自伝の映画化で、監督のポランスキー自身も、パリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワの放送局で演奏していたピアニストのシュピルマンは、ユダヤ人としてゲットーに移住させられられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所送りとなる中、奇跡的に難を逃れたシュピルマンは、必死に身を隠して生き延びることだけを考えていた。しかしある夜、ついにひとりのドイツ人将校に見つかってしまう。

 

この映画のエンドロールではピアノを弾くシュピルマンの手が映されているのですが、このピアノ演奏が彼を救い、それとともに彼の周りの人は死んでいく。映画を見終わった後の、このピアノ演奏には深みがありますね。

 

神の手をもつ男シュピルマンの逃走劇と戦争の恐ろしさやそこにあるドラマに魅かれる映画です。

 

 

シンドラーのリスト

ポスター画像

ナチによるユダヤ虐殺をまのあたりにしたドイツ人実業家オスカー・シンドラーは、秘かにユダヤ人の救済を決心する。彼は労働力の確保という名目で、多くのユダヤ人を安全な収容所に移動させていくのだが……。スピルバーグが長年あたためていたT・キニーリーの原作を遂に映画化。念願のアカデミー賞(作品・監督・脚色・撮影・編集・美術・作曲)に輝いた作品。 

 

これ、私号泣しました。

労働力を安く抑えるためにユダヤ人を雇い入れるという経営者目線ではじまったシンドラーの事業。はじめは自分の儲けしか考えていなかったシンドラーですが工場に働くユダヤ人たちと接することで、次第にナチス党政権の政策に疑問を抱きはじめ、リストの作成を決意するのです。

 

この映画で心に残ったシンドラーの言葉の抜粋をしてみました!

 

まずはアーモンとベランダでの会話でのシーンから。
「なぜ悪い酒を飲む?上物を贈ったろ?いつか肝臓が爆発するぞ」
「君を見ているが決して酔わないな。驚くべき自制心だ。自制心は力だ。パワーだ。」

ユダヤ人はそれを恐れるのか?」
「我々の殺す力を恐れているのさ」
「そう、理由なく殺す力をね。犯罪者を死刑に処すると気分がスッキリする。自分で殺せば更に気分がいい。それは力ではない。それは正義で力とは別のものだ。力とは、人を殺す正当な理由があっても殺さないことだ。
「それが力?」
「皇帝の話を知っているか?盗人が引き出されて、皇帝の前にひれ伏し命乞いする。殺されると知っててね。だが、皇帝は彼を許す。その虫ケラを放免する。」
「酔ってるな」
「それが力だ、アーモン。それが本当の力だ。慈悲深い王アーモン」

 

 

それと最後の名シーンでもある、シンドラーと工場に従事していたユダヤ人とのお別れのシーンから。

ユダヤの聖書の言葉である尊い1人の命を救えるものは世界を救う』という文字が描かれた指輪(ユダヤ人の金歯で作られた)を経理担当のシュターンから受け取る場面です。

 

「もっと救い出せた。その努力をしていれば...もう少しその努力を。この車で10人は救えたはずだ。このバッジで二人は救えた。金だから二人は救えたはずだ。アーモンなら二人と交換したはずだ。たとえ1人でもいい。このバッジで。努力すれば...もう1人救えたはずだ。」

 

1100人ものユダヤ人を救ったとされるがシンドラーですが、この最後のシーンは彼の後悔がにじみ出てて本当に泣きましたねー。

 

他にも名言が隠されているのですが、今回はここまでで。

 

 

ライフ・イズ・ビューティフル

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カンヌ映画祭審査員グランプリに輝いた、ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演の感動作。ナチの強制収容所に収監されたある一家の物語を、ユーモラスかつ温かな視点で描く。“イタリアのチャップリン”と称される、ベニーニのユーモアと哀しみを交錯させた演出が秀逸。1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。やがて可愛い息子も生まれ、3人は幸せな日々を送っていた。そんなある時、彼らに突然強制収容所への収監命令が下る。

 

私の好きな映画トップ10に入る1つです。収監所にいれられた家族の話なのですが、もう父の子供に対する愛が素晴らしい。こんな状況下でも子供のためにユーモアを忘れずに堂々としている父に圧巻!!!

 

 

愛を読むひと

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幼いころに恋に落ち、数年後に劇的な再会を果たした男女が、本の朗読を通じて愛を確かめ合うラブストーリー。戦時中の罪に問われ、無期懲役となったヒロインを『タイタニック』のケイト・ウィンスレット、彼女に献身的な愛をささげる男をレイフ・ファインズが好演。物語の朗読を吹き込んだテープに託された無償の愛に打ち震える。1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。

 

この映画は重くて深すぎる。

恋愛映画だと思って観たら、度肝を抜かす作品。

アウシュビッツ手前のクラクフ強制収容所で看守をしていた文盲のハンナ、しかし生涯文盲であることを明かすことはなかった。証言台に立たされたハンナの言葉の数々。文字を学び、倫理的考えを学び、自らの罪の重さに気づくハンナのラスト。被害者側の訴えの重み。その意味やこの映画や歴史の深みを考えると言葉を失います。今度もう一回観たいと思います。

 

 

帰ってきたヒトラー

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ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説を実写化したコメディードラマ。独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こす。21世紀の民衆が、知らず知らずのうちにヒトラーに扇動されていくさまに注目。ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……。

 

上の映画たちとは雰囲気の異なる、こちらの映画ですが考え方がおもしろいですよね。

 

思わず笑ってしまうシーンがたくさんあるのですが、笑ってばかりで入られません。現在にヒトラーが出現したら...歴史は繰り返されるといいますが本当に繰り返されちゃうんですかね。知らず知らずのうちに人の心は洗脳されてしまうし、影響力のある人は、普通に生活していても感じるようにスゴイですからね。

 

コメディ要素満載で描かれている映画ですが考えてみれば恐ろしい。

 

 

 

以上、お気に入り5作品でした!まだまだ伝えきれない魅力溢れる映画たちなので、是非自分の心で感じてみてください。

 

それでは、また!