看護の教科書掘り下げズームイン!Part1
どうも!レイコです。
私、看護の勉強をしているのですが、これまで学校で使われている教科書にいくつか気になる点を見つけていました。アメリカの本を翻訳したものなので、独特な言い回しや図が使われているわけですよ…。今回はそれを掘り下げて記事にしてみようっていう企画です。
Part1は…「筋肉の分野」
(p178:図9-11)
はい!これ!何個か気になる点ありますよね。
このページは筋肉の機能について解説されていたり、足の運動に関与する筋の説明がされていたのですが…いきなり、【特有な筋にみられるアメリカの俗称】という図が。
そしてこれ。
ん!うむー?!ハムストリング?!
それは完全ハムだろ!アメリカンジョーク強すぎる!
正しくは…これよね。
ハムストリングは、大腿後面にある大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、(大内転筋)の総称。
たしかに「ハムストリング」は「もも肉のひも」という意味であり、ハムを作るときに豚などのもも肉をぶらさげるために、これらの筋の腱が使われたことに由来しているらしいが…
でもでも、おい、このタイミングで、教科書という場でこのイラスト。「ハムストリング=もも肉のひも」を知らない私たちにとってはただの「ハムのイラスト」。教科書やい、ボケてないでちゃんとして!ってなります。
突っ込ませないでー!って。
ふう、まだまだ気になるよね。
うーん、どういうことかい?痛そうだね。
っと思わせる絵だが、またまた絵だけでは伝わらない秘話があった。
アキレス腱の名称は、ギリシア神話に登場する英雄アキレウスからきているらしい。
アキレスのギリシア神話とは…アキレウスが生まれて間もなく、母のティウスは不死身になれるという冥界のスティクス河に彼を浸し、アキレウスは不死身になった。しかしその時、母がかかとを掴んでいたために、そこだけ浸すことができず急所となってしまった。やがてアキレウスは、トロイの戦争の勇将となるが、敵のパリス王子に唯一の弱点でもある、かかとを矢で射られて死んでしまったというもの。
そこから、この箇所を『アキレス腱』と呼ぶようになり、致命的な弱点の意味としても用いられるようになった。
らしいです。
こんな深い意味のある絵を解剖の教科書のイラストに起用しなくてもよくないですか?確かに「なるほどー!」っとなる情報かもしれませんが、調べないとわからないし…本気で解剖生理学の勉強してるんです。笑
いや、正直飽きたときとか、ちょいちょい救われる時もありましたが。
たまーにくすっと笑って、癒やされていましたが。
こんなのがちょいちょい出てくるんですよ。おもしろいですよね。気になった方は、是非見てみてください。その辺の本屋さんには売ってないかもしれませんが。頑張って探してください。
参考文献
BarbaraHerlihy(2013)『ヒューマンボディ~からだの不思議がわかる解剖生理学』(片桐康雄ほか訳)エルゼビア・ジャパン
では、また!